2012年9月5日水曜日

声だからこそ


前回に引き続き・・・声について。

私は、声だからこそ伝わる情報がたくさんある、と思っています。


「さようなら」

この言葉は、どのような場面での台詞か、この文章だけではわかりませんよね。
でも! 声で伝えると、いろいろな場面を想像することができます。
例えば、
男女の別れ話のシーンなのか
小学生の女の子が転校する友達と最後の挨拶を交わすシーンなのか


「ありがとう」

自分では120%の気持ちをこめて発していても、録音して聞くと、あまり感謝しているようには感じられないことがあります。
でも、他人はその「あまり感謝しているようには感じられない ありがとう」を聞いているわけですから、人間関係にヒビが生じてしまいます。
でも、自分が思っていることの10分の1にも満たない「ありがとう」にしか伝わっていない現実があるのです。

台詞でなくても同じことが言えると思います。


「春」

この言葉を発しただけでも、どのように感じる春であったのか・・・
別れの春
出逢いの春
昔々の春
・・・声が伴えば伝えられるのです。

朗読には、情景描写であったり、台詞以外の文章を表現するということができます。
私は、その表現が声だけでできることが面白いと思っています!(できればですが☆)

みなさんは、どう思いますか?