2016年3月12日土曜日

幾望の会 おはなし会 in 笠間

3月12日、今日は、笠間市立友部図書館で「幾望の会」の「おはなし会」が開催されました。



「幾望の会」は、笠間市内の読み聞かせ4団体が集まって結成しているグループで、
私を講師に呼んでくださっています(*^^*)


18名で2時間弱の朗読会は、とても濃い内容でした。
ソロは、民話の語り、詩、紙芝居、絵本、エッセイ・・・
そしてグループに分かれての朗読や群読・・・
ペープサートや大型紙芝居、大型紙芝居よりも大きな絵にしたオリジナルの紙芝居、
プロジェクターを使っての動きのあるスタイルのものもありました。

詩の群読の台本は、私が起こしたものですが、
これは、全員でパートごとに声を出す群読と、声のバトンリレースタイルの群読。
それぞれが主役にもなれる群読スタイルです。一人一人が本当に大切なんだと、実感できます。

実は・・・群読の時に、ちょっとしたハプニングがありました。
でも、本当に些細なことだったので、わかったのは、出演者と私だけです。
そのハプニングは、冒頭に起こりました。
私は、みんながどう切り抜けるか、を固唾を飲んで見守っていました。
・・・すると、みんなは、それが打ち合わせ通りだったかのように、タイミングを合わせたのです。
私は、とても嬉しかった!
どういうことかというと・・・、
みんなのその判断は、型どおりの群読をしようとしていたのではなく、群読の呼吸を理解していたからこそできる判断だったのです(^^)
終わってから、聞いてみました。
「あれは、各自が、そのハプニングに合わせて、タイミングを変えたのよね? 」と・・・・
思った通りでした!
それも、メンバー同士、目配せすることもなく実践したのです!
私は、型で覚えてもらうのは嫌なのです。一人一人、感じたことを表現できるようになってもらいたい。
だから、今日のこのハプニングは、それができるということが実証されたので嬉しかったのです(*^^*)

その他の演目も、とても良かったです(*^^*)
表情、動き、準備、すべてに気を配ることのできるメンバーさんに大きな拍手を送りたいです。

今回、私のために【特別出演】という枠を作っていただきましたので、何を朗読しようか考えました(^^;)
後半は、命、感謝、愛・・・といったテーマにしていたので、
その流れを大切にしたい。
今回は、プログラムに朗読作品を記載していなかったので、
直前まで、作品を迷うことができました。
私の出演は最後でしたので、作品の候補にいくつか挙げながら、
あとは、当日のお客様の雰囲気、残り時間で、最終的に判断しようと思いました。
すると、不思議ですね(^^)
みんなのプログラムがスムーズに進んだので、私が一番望んでいた演目を朗読するだけの時間が生まれました。

鴨長明「方丈記」の冒頭と、元暦の大地震のところを、原文と現代語訳で、朗読しました。昨日は、3.11。東日本大震災から5年でしたから。
それと、谷川俊太郎さんの作品を2つ。


お客様のお見送りをしていると、
「まさか古典朗読が聞けるとは思わなかった〜、よかったです!」
「古典と思えないくらい、わかりました」
「涙が出ました」
「あっという間の2時間でした」
「こんなに色々なスタイルがあるのですね」
などなど、たくさんの嬉しい感想をいただきました。

片付け終了後の反省会では、充実感に満ち溢れたみんなの笑顔を見ることができて、さらに嬉しくなりました。



私は、素敵なメンバーさんたちのおかげで、「先生」にしてもらっています。
ありがとうございます☆