2013年4月30日火曜日

5月5日は箏の調べとともに☆

昨日の快晴はどこへやら、今日は春の雨がしとしと降ってきました。

「漏る雨を 人と語るや 春の宵」

春の宵をのんびりと過ごすのも良いですね。

春の宵 といえば、
詩吟でも定番の漢詩にこのようなものがあります。



春夜(しゅんや)  蘇軾 作

春宵一刻値千金   しゅんしょういっこく あたいせんきん
花有淸香月有陰   はなにせいこうあり つきにかげあり
歌管樓臺聲細細   かかんろうだい こえさいさい
鞦韆院落夜沈沈   しゅうせん いんらく よるしんしん



春の夜はほんのわずかな時間が千金もの値うちがある。
花には清らかな香りがただよっており、月はおぼろにかすみ、なんともいえぬ風情である。先ほどまで歌を歌ったり、楽器を奏したりして、にぎやかだった高殿も、今はかすかに音が聞こえるばかり。
中庭には、置き捨てられたぶらんこが一つ。
夜は静かにふけていく。


「春の宵」に関するものをご紹介いたしましたが、
5月5日には、朗読と箏と尺八で「春の宵」を奏でます(^^)

【第 12回 箏友会 糸の調べ 】

日時 平成25年5月5日(日)
   12:30開場  13:00開演

会場 茨城県総合福祉会館 コミュニティホール(1F) 水戸市千波町

入場無料です。

今年で12回目になる「箏友会 糸の調べ」。
私は、数年前から、司会とナレーションでご一緒させていただいています。

第1部 ハーフサイズの文化箏
第2部 箏、十七絃、尺八

たっぷりと和の世界をお楽しみいただけます。

数年前にご縁をいただいた時から、私は箏友会主宰の鈴木先生の大ファンになりました。
先生のお箏と朗読でのコラボは初!
その記念すべき作品が「春の宵」です☆

心おだやかに過ぎていく春の宵
春の嵐に恋の不安
艶なる宵 春の宵・・・

さあ、どんな春の宵になるでしょうか。

2013年4月25日木曜日

5月3日 入場無料です☆


久しぶりの更新です。

先月の末からは、時間の流れがいつもとは違っていて、戸惑っていました。
今年は、ゆっくり桜を愛でることができなかったのが悔やまれます。

さて、4月もあっという間にもう数日・・・。

来月3日には、瀞心流詩舞道会の二代目宗家継承披露大会の式典司会と、企画番組のナレーターを仰せつかりました。
素晴らしい先生方の舞と詩吟をお楽しみいただけます。
それなのに!
入場無料。

ご希望の方は、あらかじめご連絡くださいませ。


《瀞心流詩舞道会 二代目宗家継承披露大会》

日時  5月3日(金・祝)10時開演
会場  日暮里サニーホール(ホテルラングウッド内)



2013年3月23日土曜日

「声と音の世界」のひとコマ













自分のこんな顔、はじめてみた・・・。
(あ・・・普段からこんな顔でしたら、失礼っ)

でも、イメージでは、こんな顔で朗読していることを想像していました。
この写真は、17日「声と音の世界」での 朗読とファゴットによる「蜘蛛の糸」でのひとコマ。

カンダタが、天上から自分の上へ下りてきた蜘蛛の糸をみつけて、「しめた しめた」と笑ったところ  を朗読しているところです。

私の大好きなHIROEさんが撮影してくれました。
あらゆることに関してセンスがあるHIROEさんなら、面白い写真を撮ってくれると思っていました☆
増席したために移動することができず、撮影も大変だったと思います。
そんな中でのひとコマ。


そして見えるでしょうか・・・

ネックレスは義妹にアレンジしてもらいました。
義母に譲ってもらった銀色の糸が何本も重なっているネックレスに、
一筋の蜘蛛の糸をイメージしてチェーンをつけてもらいました。



そしてこちらの写真。










右からファゴット蛯澤亮さん、私、ピアノ小林萌里さん、
そして朗読とファゴットのための「蜘蛛の糸」を作曲してくださった加藤史崇さんです。

この「蜘蛛の糸」・・・
実は、面白く進化していくようです(^^)
乞うご期待!

2013年3月19日火曜日

「声と音の世界」ご来場ありがとうございました
















3月17日 「声と音の世界」無事終わりました。

ご来場いただきましたみなさま、応援メッセージをくださいましたみなさま
本当にありがとうございました。
写真はデータを受け取り次第、ご紹介しますね。


今回は、朗読とファゴットによる「蜘蛛の糸」をプログラムのメインにしていました。

フォゴットの蛯澤亮さんとは以前から共演させていただいておりました。
その際に聴いたファゴットの音色のある音は、私が「蜘蛛の糸」の中に欲しい音でした。
そして彼もまた、朗読の声の奥深さに興味を持ってくださり、今回の「蜘蛛の糸」の世界を表現することになったのです。
もちろん、そこには作曲家のFさんの多大なご協力があった訳ですが、そのお話は次回・・・。

私がブログにアップする前に、さっそくお客様がface bookで「声と音の世界」の感想を投稿してくださっていました。
facebookに登録していないとご覧になれないので、抜粋してご紹介しますね。
登録していらっしゃる方は、こちらからどうぞご覧くださいませ。


「声と音の世界 〜朗読と音楽の対話〜」
 【蜘蛛の糸】

そこにいるすべての人の五感が、たったひとりの“声”に集中する。

もはや声ではない。
彼女の口から発せられる波動。エネルギー。
そのバイブレーションに、あっと言う間に引き込まれる。

声の高低や大小だけでなく、間合いや息づかい、静寂・・・
それらすべてが、ひとりひとりの五感を刺激し、ひとりひとりの中で映像化されていく。

彼女が「地獄」と発すれば、たちまち恐ろしい地獄が現れる。
それは、こどもの頃に絵本でみた二次元のものとはまるで違い、立体で、ひとつひとつが妙にリアルだった。
温度や湿度、臭いまで感じることができる。
音もきこえる。
静寂の中でしか聞こえないような音。
脳に響きわたり、孤独感がつのる。

我に返って声の主を見てみると
地獄とは全くご縁のない美しい姿の友人がマイクに向かっていた。
クリスタルの声を自在にあやつり、時折顔をしかめたりゆがめたりしながら
地獄を創り出していた。
まるでマジック。
本当に素晴らしい。

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私が「朗読」によって伝えたいことを見事に書いてくださっています(^^;)

そうなんです。
声は、高低、大小だけでなく、間合い、息づかい、静寂・・・
付け加えるとすれば、どこから発声するか、どこに響かせるか。
作者はその文章をどんな声のラインで描いていたのか、などを想像して朗読しています。

蜘蛛の糸に出てくる「地獄」の、読み方はどんな「地獄」か。
それは落語にでてくる「地獄」と同じ音ではない気がしています。
蜘蛛の糸に出会ったあの頃 には出せなかった声色で「地獄」を、そして「極楽」を、
表現することができています。
そして、また数年後、色々な経験を積んだ私は、違った声色が出せているかもしれません。


名文から学ぶことは多く、朗読していて違和感がある時は、
作者が「そうじゃないよ」と教えてくれているのだと思っています。
これからも「心の声」に耳を澄ましていきたいと思います。

2013年3月14日木曜日

【梅の都 水戸から・・・☆】


強風に悩まされる日が続いていますね。

しかし、水戸 偕楽園の梅は今、満開です☆

「水戸」 「梅」 に関する詩吟と言えばコレです(^^)

         ↓

弘道館に梅花を賞す         徳川景山 作          
弘道館中千樹梅     弘道館中、千樹の梅
清香馥郁十文開     清香馥郁十分に開く
好文豈謂無威武     好文 豈に威武(いぶ)無しと謂わんや
雪裡占春天下魁     雪裡 春を占む天下の魁

訳すと・・・
弘道館の中にはおよそ千株もの梅の木がある。その梅は今満開で、清らかな香りがあたりに漂っている。
昔、晋の武帝が学問を好むと梅の花が開き、学問をやめると咲かなくなった故事から、梅を好文木と称するようになったというが、その一面、武の威力が梅にないといえようか。
あの厳しい寒中に雪を冒して独り咲き出でて、天下の春の魁をなすのは、まさにこの花である。

梅は春の魁の花。
この時期、こちらの漢詩もよく吟じられます。

 寒梅     新島襄 作

庭上一寒梅     庭上(ていじょうの)一寒梅  
笑侵風雪開     笑って、風雪を侵して開く
不争又不力     争わず、また 力(つと)めず。
自占百花魁     自ずから、百花の魁(さきがけ)を占(し)む

訳すと・・・
庭先の一本の梅の木、寒梅は、風に耐え、雪を忍び、笑っているかの様に、平然と咲いている。
別に、争って無理に一番咲きを競って努力したのでもなく、自然にあらゆる花の魁となったのである。まことに謙虚な姿で、人間もこうありたいものだ。

どちらの漢詩も好きです。
さあ、あなたは、梅の花から、何を感じますか?

2013年3月5日火曜日

声優は楽しい☆

今日は収録でした! 

声優・・・って楽しい。
担当する人のキャラクターに合わせて声をつくって、感情をいれるのは、魅力的。

朗読は台詞ではないところ、つまり情景や時代、雰囲気、そういうところを表現することが面白いのですが、客観的に表現しようとしています。

それにくらべて、役になりきっていい声優は、変身するようで楽しいです(^^)

しかし、音響さんってすごい。
機械音痴の私はいつも尊敬のまなざしで、音響さんを見ています(*^^*)

どうやら、今日のDVDは、
来年度には、全国、いえ! 世界の皆様にご覧頂ける機会がありそうです(^^)
お楽しみに〜(^-^)




地元メディアのありがたさ(^^)

和48年創刊の歴史ある茨城の情報誌「月刊みと」さんが3月号で、
私達が出演する「声と音の世界〜朗読と音楽の対話〜」(3月17日)を
別枠で取り上げてくださっていました! 
ありがとうございます。
「月刊みと」の3月号は・・・
花とまちめぐり(つくば、日立、古河)



















そして、同じく machiko3月号にも掲載していただきました!
ありがとうございました。

“歓迎会・送別会特集2013”や“春ビューティースペシャルゴッドハンドに癒されたい”など、見どころ盛り沢山です♪
さらにmachico巻頭特集は「3.11あの日から2年」!!























ありがとうございます!(*^^*)

チケットも残りわずかとなって参りました。
ご希望の方は、ご連絡くださいませ。