2016年1月24日日曜日

茨城町立広浦小学校での朗読ライブ&群読・朗読指導

1月18日(月)茨城町の広浦小学校で、低学年、高学年に分けて朗読ライブを行いました。
サウンドデザイナーの永井氏との朗読ライブは、聴いていただくことだけにとどまりません(^^)
体験を通して、私たちがどのように表現しているのか、感じでもらうのです。

さらに今回は、広浦小学校が今年度で閉校ということで、閉校式典に向けてプレゼンテーションのコツを伝授し、さらに学年ごとの発表の提案をしました。
プレゼンテーションは、素材が同じでも、どう伝えるかでその印象は大きく変わってきます。高学年にはその違いを見てもらいました。

5時限目は、地域の方々や保護者の方にも見ていただく発表会。

1・2年生は、早口言葉のコツを掴んで、あっという間に上手になったので、それを発表。
3年生6人は、国語の教科書にある「サーカスのライオン」の後半部分を音楽に合わせて朗読。
実は、この「サーカスのライオン」、3年生は秋のお祭りで、パート分けして全員が暗記して発表したそうです。
今回はそのパートは関係なく振り分け、教科書を見てもらい、言葉の意味や話の中身を考えて朗読してもらいました。
音楽の力を借りて、その話の空気を感じながら朗読をするのです。
私と永井氏の朗読を聞いてもらってから、場所の振り分け、音楽を入れての練習、全部で30分。
時間は短い、でも、できます!
これまで、他人が読んでいるところをではあっても、何度も聴いている文章です。
音楽とのタイミングは、必然的な間(ま)ですから、迷うこともありません。

4・5年生は4パートに分かれて北原白秋「お祭り」の群読を発表。
群読の練習時間はグループ分け含め20分弱。
茨城町図書館の司書さんたちが休館日ということもあり見学に来てくださっていたので、群読にも入ってもらいました(^^)
群読は、私一人では完成形を見せられません。
みんなが自分のパートをやってみないと、完成が見えてこないのです。
練習の最後には素晴らしい仕上がり!
ですが…、本番では、ずれてしまいました。
「もう1回、やってもいいですか?」という声が上がりました。
客席からは温かな拍手がわきました。
私も担任の先生も、思わず「混ぜて!」と言って加わりました。
2回目は、「次こそは!」というみんなの思いが伝わるくらい熱気あふれる群読でした

そして、ラストは、6年生の群読。
台本は、谷川俊太郎さんの「生きる」を私が群読用にアレンジしたものです。
11人の6年生は、読むたびに良くなります。
私はポイントを伝えるだけです。
読むポイントというより、聴くポイントです。
こちらも練習は20分弱。
それも、4・5年生と6年生は別の部屋で練習をしていたので、私は両方の部屋を行き来していたので、
片方の部屋の滞在時間は10分弱。
そんな短時間でできるのか、と通常は思うでしょう。
でも、大丈夫、できます。

声を合わせる群読の時に、「せーの」の掛け声や、目配せは必要ありません。
必ず合います。
隣の子の様子を見て合わせるなんてことしていたら、遅れちゃいます。
合うことがわかると、安心するので、自信を持って声を出せます。
その結果、言葉に説得力が増し、聞き手に伝わってきます。

どの学年も、とてもいい発表でした。
私と永井氏の朗読と音楽で創る世界も楽しんでいただきました。
聴き手は、
聴覚からの情報で頭の中に絵を描いていく。
話に出てくる登場人物の気持ちを考え、自分を重ねてみたり、自分以外の誰かになってみる。
これは、様々な効果があると思います。
話し出したら(書き出したら)止まらなくなってしまうので、この辺で(^^;)

地域の方々も、広浦小学校をあたたかく見守ってくださっているのを感じました。

みなさま、ありがとうございました。