2013年1月10日木曜日
コンサートの写真が届きました☆
昨年、12月26日に行われました「天心に捧ぐ朗読・コカリナコンサート」につきましては、以前のブログでもご紹介いたしましたが、その時の画像を、主催者(天心・六角堂復興プロジェクト)の方が送ってきてくださいました。
O様、ありがとうございました。
朗読した内容は・・・
岡倉天心が五浦の地と出合ったときのこと。
そして天心著「茶の本」からは第6章の「花」、日本人と花の、切っても切れない関係を。
日本人の東洋美学の精神と日本文化の真髄を論じているこの本の中には、今を生きる私達へのメッセージが多く含まれています。
そして、最後は天心が晩年、手紙を交わした相手 インドの女性詩人プリヤンバダとの手紙。
天心とプリヤンバダが手紙を交わしたのは天心が没するまでの約一年間。
カルカッタと五浦では手紙の到着に一ヶ月を要する時代です。
文面や詩を読むと、どんな思いで書き連ねていたのかと、胸があつくなります・・・。
意外に感じる方も多いと思いますが、実は天心は「声」の世界の豊かさをよく知っている人でした。
「話し言葉」は個人的なもの。でも共同性を併せ持つものである。
このことはただ、「声」によってこそ可能である。
そしてさらに、
「人間の弱さは、何よりも「声」を交わすことによって癒される。」
本当にそうですよね。
そして、私がいつも思っていることも・・・
「声の質というものは、思想そのものよりも、よく魂の内面をのぞかせるものである」
私の場合は、朗読するときには、その作品を傷づけてはならない。朗読者の中身が問われる、といつも心に言い聞かせています。
コンサートに来てくださった方々から次のような感想をいただきました。
「天心の生き様が伝わってきた」
「天心をより身近に感じられるようになったよ」
「”茶の本”は敬遠していたけど、読んでみようと思った」
「折り畳んである手紙を開いたかのような臨場感。手紙を読むプリヤンバダの姿が想像の世界で見えました。」
みなさま、本当にありがとうございました。
2013年1月1日火曜日
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